こんにちは。
今回は建築家の槇文彦の建築作品12選。代表作のスパイラルや代官山ヒルサイドテラスなどです。
建築界のノーベル賞と言われているプリツカー賞も受賞した世界的に有名な建築家の槇文彦氏。
メタリックな作品やモダニズム建築で、国内外の様々な建築物を手掛けていますよね。
そこで、今回は建築家の槇文彦の建築作品をまとめました。
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CONTENTS
槇文彦とは
1928年東京都に生まれる。
1952年に東京大学工学部建築学科を卒業し、アメリカのクランブルック美術学院及びハーバード大学大学院の修士課程を修了。
その後は、スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル、セルト・ジャクソン建築設計事務所、ワシントン大学のキャンパス・プランニング・オフィスに勤務する。
ワシントン大学とハーバード大学で都市デザインの準教授も務める。
1965年に帰国、株式会社槇総合計画事務所を設立。
帰国後も40人の所員と共にオフイスを構えながら、東京大学教授を務め、1989年まで教壇に立つ。
現在に至るまで日本を含め、アメリカとヨーロッパで講演を続けている。
2008年には、建築と都市に関するエッセイ集Nurturing Dreams(MIT Press)を出版。
槇文彦は国内外で数々の賞に輝くなど高い評価を得ている。
主な受賞歴は、1988にイスラエルのウルフ基金賞受賞、1990にトーマス・ジェファーソン建築賞受賞、1993年に国際建築家連合(UIA)ゴールドメダルとハーバード大学から贈られるプリンス・オブ・ウェールズ都市デザイン賞受賞、1999年に アーノルド・ブルンナー記念建築賞と高松宮殿下記念世界文化賞建築部門受賞。
多数ある受賞の中でも、最も建築家にとって名誉あるプリツカー賞を1993年に受賞し、2011年にはAIAアメリカ建築家協会から贈られる ゴールドメダルも受賞。
公式サイト
建築家の槇文彦の建築作品!
ここからはいよいよ、実際に建築家の槇文彦の建築作品を見ていきましょう。
スパイラル
スパイラルは、建築家の槇文彦によって設計された地上9階・地下2階の複合文化施設。
東京都港区南青山5丁目にある。
当時の主任所員は澤岡清秀である。
1階奥の吹抜けに螺旋スロープがあり、これが「スパイラル」と名づけられた理由となっている。
「スパイラル」の命名者は、ワコール・代表取締役の塚本能交である。
秋葉台体育館・幕張メッセと並び、槇文彦の1980年代の代表作で、日本のポスト・モダン建築を代表する建築物の一つとして国際的に知られている。
作風は、京都国立近代美術館・テピアと近い位置づけとされるが、ファサードは槇作品の中でも最も「複雑」といってよい。
ただし、窓のプロポーションは槇作品そのものである。
1階から3階は、世界に類を見ないユニークな構造を持っており、ギャラリーを見渡すカフェからショップを通って多目的ホール「スパイラルホール」へと連なるオープンな空間構成が、通常の美術館や劇場とは異なったアートとの出会いを体験できる。
地下1階の青山CAYではコンサートやシンポジウムなどが開催されている。
東京都港区南青山5丁目にある槇文彦氏が設計した複合文化施設「スパイラル」!
槇文彦氏の代表作で、スキップフロアと螺旋状のスロープが特徴の建物です。
外観にはなんと5ミリ厚のアルミを使用していますよ。
ヒルサイドテラス
ヒルサイドテラスは渋谷区猿楽町・鉢山町の旧山手通り沿いに集合住宅、店舗、オフィスなどから成る複合施設である。
建築家の槇文彦(アネックスは元倉眞琴)により設計された、彼の代表作の一つである。
第1期が竣工した1969年から1998年まで30年の歳月をかけて建てられてきた。
D・E棟に隣接する駐日デンマーク大使館(1979年)も槇の設計である。
第1期部分については、2003年にDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。
東京の代官山にある槇文彦氏が設計した複合施設「ヒルサイドテラス」!
1969年から1998年の約30年にわたり段階的に建設された建物です。
槇文彦氏の代表作の一つで、代官山のランドマークとなっていますよ。
この作品の第1期は2003年にDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれています。
幕張メッセ
幕張メッセ(まくはりメッセ、Makuhari Messe)は、千葉県千葉市美浜区にある大型の会議・展示施設。
また、株式会社幕張メッセはこれを運営する企業である。
敷地面積のべ217,151.47m2、全館冷暖房、空調設備を完備する全天候一体型の建築物である。
国際展示場1ホールから8ホール、イベントホール、国際会議場、国際展示場9ホールから11ホール(北ホール)の4つの建物からなる。
国際展示場1ホールから8ホール、イベントホール、国際会議場は、第32回BCS賞(建築業協会賞)、IAITAクォーターナリオ賞受賞。
北ホールは、第40回BCS賞、第5回千葉県建築文化賞「景観に配慮した建築物」部門を受賞している。
千葉県千葉市美浜区にある槇文彦氏が設計した展示施設「幕張メッセ」!
槇文彦氏の代表作の一つで、千葉県房総半島の山並みをモチーフにした外観が特徴の国際展示場1-8ホール、千葉県の外房・内房の波をアレンジした屋根が特徴の国際展示場9-11ホール、他にも国際会議場や幕張イベントホールもある大型の建物です。
2020年の東京オリンピックや東京パラリンピックにも競技会場として使われます。
この作品でBCS賞やIAITAクォーターナリオ賞、公共建築賞など様々な賞を受賞していますよ。
4 ワールドトレードセンター
4 ワールドトレードセンター(フォーワールドトレードセンター、英語: Four World Trade Center, 4 WTC)は、ワールドトレードセンター跡地に建設された超高層ビル。
所在地の「グリニッジ通り150号」にちなみ150グリニッジ・ストリート (150 Greenwich Street) ともいう。
かつてワールドトレードセンターには、敷地の南東角に同名の低層ビル(4 WTC)があった。
1975年に竣工した9階建ての建物で、ツインタワーとともに敷地中央のプラザを囲んでいたが、2001年の同時多発テロでツインタワーの崩壊に巻き込まれて全壊した。
現在の3 ワールドトレードセンター(3 WTC)と4 ワールドトレードセンターは、旧4WTCの跡地に建っている。
設計は日本の槇文彦が選ばれた。
当初は高さ288mだったが、297mに変更された。
64階建て。
ワールドトレードセンター跡地では景気後退のため、1 ワールドトレードセンターとこの4 ワールドトレードセンターだけが先に着工された。
2013年11月13日に完成式典が行われた。
アメリカのニューヨークにある槇文彦氏が設計した高層ビル「4 ワールドトレードセンター」!
アメリカ同時多発テロで崩壊したワールドトレードセンターの跡地に建てられました。
台形の建物に低い三角形の建物がくっついた彫刻のような外観が特徴の建物です。
ガラスのカーテウォールのファサードで、鏡のように周りの景色を映し出してくれますよ。
東京体育館
東京体育館(とうきょうたいいくかん)は、東京都渋谷区千駄ケ谷一丁目にある体育館。
指定管理者制度に則り、公益財団法人東京都スポーツ文化事業団(旧・東京都生涯学習文化財団)が運営する。
東京都渋谷区千駄ケ谷にある槇文彦氏が設計した体育館「東京体育館」!
こちらも槇文彦氏の代表作と言われており、宇宙船のような外観が特徴の建物です。
メインアリーナは建物の高さを抑えるために地下につくられていますよ。
この作品でBCS賞や公共建築賞を受賞しています。
名古屋大学豊田講堂
名古屋大学豊田講堂(なごやだいがく とよだこうどう)は、名古屋市千種区不老町の名古屋大学東山キャンパスに所在する講堂である。
1960年に槇文彦の設計で名古屋大学東山キャンパスの中心に建てられ、同大学のシンボルとなっている。
鉄筋コンクリート造・打放しコンクリートの地下1階・地上3階建てで、講堂は1,612席の客席を有する。
大学や附属中学校・高等学校の入学式・卒業式などの行事が行われる。
1962年には日本建築学会賞を受賞しており、槇文彦の代表的な建築物の一つとして建築学会では大きな評価を得ている。
また、1993年に名古屋市の都市景観重要建築物に指定、2003年にはDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選定、2011年には国の登録有形文化財にも登録されており、日本を代表するモダニズム建築の一つとして評価されている。
名古屋市千種区不老町にある槇文彦氏が設計した講堂「名古屋大学豊田講堂」!
槇文彦氏の代表作の一つで、なんとこれが日本で初めて設計した建物なんですよ。
コンクリート打ちっ放しのピロティと大階段が特徴の建築です。
この作品で日本建築学会賞や公共建築賞を受賞しており、国の登録有形文化財にも登録されていますよ。
藤沢市秋葉台文化体育館
藤沢市秋葉台文化体育館(ふじさわし あきばだいぶんかたいいくかん)は、神奈川県藤沢市にある屋内スポーツ施設である。
藤沢市北部のスポーツ活動拠点として、1984年10月にオープンした。
建物の外観がカブトムシに似ていることから、マスコットキャラクターに選定された。
2006年4月より指定管理者制度が導入され、公益財団法人藤沢市みらい創造財団が管理運営に当たっている。
2009年度の利用者数は14万人を超える。
神奈川県藤沢市にある槇文彦氏が設計した体育館「藤沢市秋葉台文化体育館」!
カブトムシのような外観が特徴の建物で、屋根はステンレスでできています。
画像はメインアリーナで、写真には写ってませんが、左側にはサブアリーナもありますよ。
この作品で1984年に日本建築学会賞を受賞しています。
テレビ朝日本社ビル
幕張メッセの設計でも知られるプリツカー賞建築家槇文彦の設計、施工は竹中工務店。
スタジオは全部で12か所ある。
HD/SD切替方式。
BS朝日向けの放送を含めて生放送番組はすべてハイビジョン制作である。
本社にある汎用スタジオは3つ(1、2、3スタジオ)である。
在京キー局では一般的な数であるが、スタジオの床面積はあまり広くないことや階数が低いことから(在京キー局の基本は20階建て以上)、旧本社のアーク放送センターと相互補完をしながら運用している。
なお、第3・第4・第5スタジオおよびニュースルームは同一フロアに存在しており、共通の美術倉庫「アレンジメントスペース」に繋がっている。
報道を中心に情報系番組はほぼすべてがこれらのスタジオ群で制作されている。
主に『報道ステーション』『スーパーJチャンネル』『グッド!モーニング』で使用する第4スタジオとニュースルームのサブ(副調整室)はどちらも報道専用として設計されており、相互・統合運用を可能としている(非常時および報道系生番組連続編成時の相互補完機能など)。
2013年11月には六本木ヒルズとは首都高速3号渋谷線を挟んで斜め向かいに位置する西麻布1丁目に、本社機能の一部や子会社のオフィスを集約した17階建ての高層ビル「EXタワー」と多目的ホール「EX THEATER ROPPONGI」から構成される複合施設「ゴーちゃん。スクエア」が完成・開業した。
また、同じく六本木ヒルズに隣接する六本木5丁目の土地も取得し、将来同地で行われる再開発事業への参加にも含みを持たせている。
東京の六本木ヒルズにある槇文彦氏が設計したオフィスビル「テレビ朝日本社ビル」!
ガラス張りが特徴の透明感のある建物で、目の前には毛利庭園があります。
6層吹き抜けアトリウムは開放的な空間となっており、一般の方でも自由に入ることができますよ。
京都国立近代美術館
京都国立近代美術館(きょうとこくりつきんだいびじゅつかん)は、京都市左京区岡崎の岡崎公園内にある、独立行政法人国立美術館が運営する美術館である。
日本の近代美術史全体に配慮しながら、京都を中心に関西・西日本の美術に比重を置き、京都画壇の日本画、洋画などを積極的に収集、展示し、河井寛次郎の陶芸、染織など工芸作品のコレクションも充実している。
現在の建物(新館)はプリツカー賞建築家槇文彦(当時の槇総合計画事務所主任所員:澤岡清秀)による設計で1986年(昭和61年)に竣工した。
京都市内にある国公立の博物館・美術館4館で構成する「京都ミュージアムズ・フォー」の事務局も設けられている。
京都市左京区岡崎にある槇文彦氏が設計した美術館「京都国立近代美術館」!
左右にあるシンメトリーなガラス張りが特徴の建物で、ガラスのコーナー部分は階段となっています。
中央には吹き抜け空間と大階段があり、天井にはトップライトが設置してありますよ。
この作品でBCS賞や公共建築賞を受賞しています。
京都国立近代美術館 | The National Museum of Modern Art, Kyoto
風の丘葬斎場
風の丘葬斎場(かぜのおかそうさいじょう )は、大分県中津市にある火葬場、斎場である。
槇文彦設計。
エントランスホールのトップライトはル・コルビュジエのショーダン邸への、中庭はミース・ファン・デル・ローエのバルセロナ・パビリオンへのオマージュとも考えられ、モダニズムの集大成とも言われる。
待合ロビーの写真は各種建築専門誌などでも取り扱われているが、流れるような平面構成も魅力的である。
村野藤吾賞受賞作品であり、ランドスケープデザインで三谷徹は2003年度グッドデザイン賞金賞を受賞している。
大分県中津市相原にある槇文彦氏が設計した火葬場、斎場「風の丘葬斎場」!
写真左側にあるレンガの傾いた塔が斎場、右側にあるコールテン鋼を使用した三角形の壁が火葬場です。
光の取り入れ方や様々な素材の使い方など、こだわりを感じる美しい空間となっていますよ。
この作品で村野藤吾賞やBCS賞を受賞しています。
朱鷺メッセ
朱鷺メッセ(ときメッセ、TOKI MESSE)は、新潟県新潟市中央区万代島に所在する、コンベンションセンターとホテル・業務施設などを内包する超高層建造物から成る複合一体型コンベンション施設の愛称である。
新潟コンベンションセンター(にいがたコンベンションセンター)と万代島ビル(ばんだいじまビル)の2棟によって構成される。
建造物全体は船をイメージして設計され、ガラスと金属による透明感のある表層部と、水平性と垂直性とを組み合わせたデザインで万代島の景観の核を成している。
エスプラナード(英語で「高貴な遊歩道」などの意)は信濃川沿いの2階部分に設けられ、川側は全面ガラス張りである。
コンベンションセンターと万代島ビルとの中間部に設けられた吹き抜け構造のアトリウムと合わせ、施設全体を連絡すると共に「開かれた都市回廊」をイメージした開放的な空間を形成している。
また機能的にも、展示場や会議室、オフィス、ホテル等を一体的に配置しているため、各種コンベンションの流れを一つの空間でスムーズに行える上に、これらを組み合わせることによって多様な催事に対応することができる。
新潟県新潟市中央区万代島にある槇文彦氏が設計したコンベンション施設「朱鷺メッセ」!
船のような外観が特徴で、かなり広い建物です。
連絡デッキが落下した事故が話題になりましたね。
三原市芸術文化センター
三原市芸術文化センター(みはらしげいじゅつぶんかセンター)は、広島県三原市宮浦2丁目にある多目的ホールである。
愛称はポポロ。
市民公募により名づけられた。
施設は三原市が所有し、三原まちづくり芸術文化センター共同事業体が指定管理者として運営管理を行っている。
広島の三原にある槇文彦氏が設計した文化施設「三原市芸術文化センター」!
曲面を描いたステンレス屋根が特徴の建物で、目の前には綺麗な芝生に囲まれています。
館内にあるホワイエは目の前の公園を意識した開放的な造りになっていますよ。
この作品でBCS賞と公共建築賞を受賞しています。
槇文彦氏は本も出していますよ。
どの作品もシンプルで洗練された建築となっていますね。
以上で建築家の槇文彦の建築作品12選。代表作のスパイラルや代官山ヒルサイドテラスなどでした。
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