こんにちは。
今回は建築家の隈研吾が設計した美術館9選。根津美術館や石の美術館などです。
新国立競技場のデザインでも話題となった建築家の隈研吾氏。
木材をうまく使った建築で、国内外に様々な建築物を手掛けています。
隈研吾氏の代表作でもある根津美術館や石の美術館などの美術館も設計しており、隈研吾氏にとって美術館は切っても切れないものですよね。
そこで、今回は建築家の隈研吾が設計した美術館をまとめました。
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CONTENTS
隈研吾とは
隈 研吾(くま けんご、1954年(昭和29年)8月8日 – )は、日本の建築家(一級建築士)。
株式会社隈研吾建築都市設計事務所主宰。
東京大学教授。
木材を使うなど「和」をイメージしたデザインが特徴的で、「和の大家」とも称される。
建築家の隈研吾が設計した美術館!
ここからはいよいよ、実際に建築家の隈研吾が設計した美術館を見ていきましょう。
長崎県美術館
運河によって分断された2つの敷地を、美術館によってひとつにつなごうと考えた。展示空間は運河に向けて開かれ、水と運河、自然とアートとをひとつに融合しようと考えた。屋上は緑に覆われ、もう一つの「緑のミュージアム」となっている。
Nagasaki Prefecture Art Museum — 長崎県美術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
長崎県長崎市にある隈研吾氏と日本設計が共同設計した美術館「長崎県美術館」!
中央に運河が流れ左右にギャラリー棟と美術館棟を配置し、それらを空中回廊で繋いだ建物です。
隈研吾氏の特徴でもある外観のルーバーは木製ではなく、花崗岩でつくられています。
長崎県美術館は隈研吾氏の代表作のひとつで、グッドデザイン賞や建築業協会賞、日本建築家協会賞、日本建築学会作品選奨、イタリアのマーブルアーキテクチュラルアワードなど様々な賞を受賞していますよ。
那珂川町馬頭広重美術館
印象派に大きく影響を与えた浮世絵の画家、歌川広重の作品を展示する美術館。彼が木版画の中に作り上げた独特の空間構成を建築化しようと考えた。彼はレイヤーの重なりとして、三次元の空間を表現しようと試みた。西洋絵画におけるパースペクティブを用いた三次元空間とは対照的な方法であり、この透明なレイヤー方法はフランク・ロイド・ライトの建築にも大きな影響を与えた。地元の特産品である杉材を用いて作った木製ルーバーを用いて、このスーパーインポジションの方法を建築化しようと考えた。
この杉材は、不燃処理、防腐処理をほどこす事によって屋根材としても用いる事が可能となり、ルーバーによって太陽の光をカットし、また庇を長く出した独特の断面形状によって、高い環境性能を獲得することができた。杉材の他にも、地元産の石材、地元の職人が漉いた和紙などを多用することで地元の経済を再活性化し、工業化社会以前に存在していた東京に依存しないローカルな循環と地域のコミュニティーを再生させようと試みた。
Nakagawa-machi Bato Hiroshige Museum of Art — 那珂川町馬頭広重美術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
栃木県那須郡那珂川町にある隈研吾氏が設計した美術館「那珂川町馬頭広重美術館」!
隈研吾氏の初期の作品で、代表作のひとつと言われていますよ。
雨をモチーフにしたルーバーが特徴で、ルーバーには八溝杉、壁には烏山和紙、床には芦野石などの地元産のものが使われています。
この作品で日本建築学会作品選奨や村野藤吾賞、第42回建築業協会賞など様々な賞を受賞していますよ。
サントリー美術館
都市の中に、人の心をいやすような静かな美術館をつくろうと考えた。白いセラミックパネルでつくられた垂直のルーバーをファサードに用い、光をコントロールしながら、美術館と庭園とをつなごうと試みた。
このファサードの内側には、スライドする機構で光をコントロールする可動式スクリーンを設け、展示方法によって様々な光の状態を調整できるディティールとした。このディティールは、ガラスの無い時代に日本の住宅に用いられていた、日本の伝統的なディティール、「無双格子」にヒントを得た。
Suntory Museum of Art — サントリー美術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
六本木の東京ミッドタウンにある隈研吾氏が設計した美術館「サントリー美術館」!
光を調節できる白磁のルーバーを採用した外観が特徴の建物です。
館内は木と和紙を使用した和の落ち着いた雰囲気となっています。
この作品で2008年にエミレーツガラス・リーフ賞の商業建築部門を受賞していますよ。
根津美術館
東京の中心部に、屋根の架かった、庭と一体化した、環境と融合したミュージアムをつくろうと試みた。コンクリートの箱として閉じたミュージアムではなく、大きなガラスの開口によって庭と一体化した展示空間をつくり、庭と建築とアート作品とがひとつに融合した状態をつくり出そうと考えた。深い庭に覆われて、竹によって特徴づけられたアプローチ空間は都市のソニックからスピリチュアルアートの空間を守るための仕掛けである。
Nezu Museum — 根津美術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
東京都港区南青山にある隈研吾氏が設計した美術館「根津美術館」!
和風家屋のような大屋根が特徴の建物で、竹を使った和の雰囲気のアプローチは必見ですよ。
本館以外にも茶室や日本庭園もあり、都心であることを忘れさせてくれます。
この作品で第52回BCS賞受賞と第51回毎日芸術賞を受賞していますよ。
石の美術館
米を貯蔵していた80年前の古い石造を再利用し、石を素材とするアートやクラフトの展示空間として再生させた。中に展示されるものが、石をテーマとするというだけでなく、建築自体においても石という素材の新しい可能性を拡張した。室内空間だけで成立するような展示空間ではなく、3つの石倉の中間のスペースをも半屋外の展示空間としてデザインすることで、内外を自由に行き来する自由なシークエンスが生まれた。
石の蔵に用いられていたのと同一の芦野石を用い、新しい石のディテールに挑戦した。石の水平ルーバーと、約三分の一のピースを抜き取って作ったポーラスな組積造の2種類のディティールを組み合わせることで、独特の光の効果を内部に作り出した。
Stone Museum — 石の美術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
栃木県の那須町にある隈研吾氏が設計した美術館「石の美術館」!
もともとあった三棟の古い石倉を再利用してつくった美術館です。
それぞれの建物は独立しており、水路にかかった橋で繋がっています。
この作品で2001年にマロニエ建築賞を受賞していますよ。
新津 知・芸術館
知芸術館は、道教の聖地老君山のふもとに光と水をテーマとした美術館である。ファサードには地元の瓦を透過性のあるスクリーンに用いた。現地の工場で伝統工法によって作られたラフでナチュラルなテクスチャーを持つ瓦を、ステンレスのワイヤーで固定することで、軽やかで、しかも質感のあるスクリーンを創造した。
Xinjin Zhi Museum — 新津 知・芸術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
中国四川省成都市にある隈研吾氏が設計した美術館「新津 知・芸術館」!
ワイヤーで吊るした瓦のファサードが特徴の建物で、瓦は地元で作られたものを使用しています。
この瓦のスクリーンがあることにより、内部には柔らかい光が注ぎますよ。
村井正誠記念美術館
日本のmodernism paintingのパイオニアである故村井正成(1905-1999)のための個人美術館。
1940年代に村井さんが東京郊外の静かな住宅地にたてた築60年の木造住宅を美術館に改修した。村井さんがアトリエとして使っていた小さな部屋をそのまま保存し、その外側に、もうひとつの大きい箱をかぶせ、大きい箱と小さい箱の間に生成される隙間の部分を展示空間とした。
外壁には、解体した家の古材を用いた。古い時間と新しい時間とを、素材を用いて同居させようと試みた。
Murai Masanari Memorial Museum of Art — 村井正誠記念美術館 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
東京都世田谷区中町にある隈研吾氏が設計した美術館「村井正誠記念美術館」!
元々あった住宅を美術館に改装し、アトリエ部分はそのまま保存していますよ。
解体して出た廃材を美術館の外壁に貼り付けることにより、ルーバーのようなデザインになっています。
見学するさいはハガキでの予約が必要になりますよ。
COMICO ART MUSEUM YUFUIN
温泉観光地として独自の文化を育んできた由布院にたつ、現代アートのための小さな美術館。由布院盆地を彩る青々とした山々と、展示される現代アートを引き立てるために、黒い焼杉で建物を覆った。焼杉とは杉板の表面を焼くことで炭化させて耐久性を高めた素材で、西日本では外壁材として伝統的に使われてきた。遠目では真っ黒のヴォリュームだが、間近で見ると焼杉特有のウロコ模様や木の温もりが伝わってくる。焼杉をランダムに小端立てにすることで、40mを超える壁面に深いリズムを与え、街並みのリズムとシンクロさせた。
独立した二つの展示室は、屋外から入り込む水盤をはさむ形で静かに向かい合う。ミニマルな展示空間とは対照的に木と和紙で包まれた2階ラウンジと、それにつながる枯山水の庭は、凛としてそびえたつ由布岳を仰ぎみるための前庭として調えられている。
COMICO ART MUSEUM YUFUIN | Architecture | Kengo Kuma and Associates
大分県の由布院にある隈研吾氏が設計した美術館「COMICO ART MUSEUM YUFUIN」!
黒い焼杉を使用したファサードが特徴の建物で、湯布院の街並みと調和するデザインになっています。
この美術館のロゴなどのデザインはデザイナーの原研哉氏が手掛けていますよ。
Toyama キラリ(富山市ガラス美術館)
富山市の中心部にたつ。富山市ガラス美術館、富山市立図書館、富山第一銀行の複合ビル。南からの自然光を有効に分配する斜めのヴォイドを中心に配置して、このヴォイドを媒介として、3つのプログラムの統合を試みた。
このヴォイドを取り囲むように、地元産の杉のムク材の板を配置することで、地域コミュニティのコアにふさわしい、やわらかく、あたたかい空気感をつくりだすことができた。ミュージアムと図書館はヴォイドを媒介として、ひとつに融け合い、従来の公共建築のかたくるしいイメージを一掃することができた。
Toyama Kirari — Toyama キラリ | Architecture | Kengo Kuma and Associates
富山県富山市にある隈研吾氏が設計した美術館「Toyama キラリ(富山市ガラス美術館)」!
御影石やガラス、アルミなどの異素材を組み合わせた外観が特徴の建物で、美術館だけでなく図書館や銀行なども入っています。
内部は地元産材のルーバーを使用した吹き抜けの解放的な空間となっていますよ。
隈研吾氏の作品集もありますよ。
どの美術館も魅力的で、一度は行ってみたいですね。
以上で建築家の隈研吾が設計した美術館9選。根津美術館や石の美術館などでした。
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