こんにちは。
今回は有名建築家が設計した山口の建築物14選。美術館やホールから庁舎までです。
山口県には美術館や庁舎、銀行、ホール、複合施設など様々な建築物がありますよね。
そこで、今回は有名建築家が設計した山口の建築物をまとめました。
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有名建築家が設計した山口の建築物!
ここからはいよいよ、実際に有名建築家が設計した山口の建築物を見ていきましょう。
下関市川棚温泉交流センター 川棚の杜
温泉街の活性化を期待される観光交流施設である。
敷地が山裾に位置し、街と自然の中間的な領域に位置していることから<自然を抽象化した建築>のあり方を選択した。
地形的なボリュームは大小さまざまな三角形で構成され、抑揚のつけ方で周囲の建物や山とのボリューム感の調和を図っている。
三角形同士が支え合い大空間を無理なく覆う構造の基本システムになっている。
複雑な多面体が作り出す陰影に加えて各面にかすかに異なった3色の塗り分けを施すことで、一日の中で多彩な表情を持つようにした。
機能は、観光案内、民俗資料館、多目的ホールの複合が求められた。
環境の連続性を建築内部にまで導くため、諸機能を明確に分離するのではなく、機能のまとまりを床のレベルでつくりながら全体をひとつながりの空間にした。
屋根形状は内部からも検討し、ホールの気積確保やフラッターエコーを防ぐ役割に配慮した。
内側は間伐材の木削片と木繊片を多重積層させた木繊セメント板で覆い、断熱や吸音に加え、コンクリートから発生するアンモニアを吸収する効果をもたせた。
また、あらゆる展示や案内のスタイルに対応するため、組立式アルミ什器の「ポリゴリウム」を採用した。
Kawatana-no-mori Cortot Hall — 下関市川棚温泉交流センター 川棚の杜 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
建築家の隈研吾氏が設計した山口県下関市豊浦町大字川棚字湯町にある複合施設「下関市川棚温泉交流センター 川棚の杜」!
様々な大きさの三角形を組み合わせた多面体が特徴の建物で、多目的ホールや観光案内、民俗資料館が設けられています。
周囲の豊かな自然を意識した有機的な建築となっていますよ。
下関市川棚温泉交流センター 川棚の杜(コルトーホール/烏山民俗資料館) 公式サイト
山口県立萩美術館・浦上記念館
山口県立萩美術館・浦上記念館(やまぐちけんりつはぎびじゅつかん・うらがみきねんかん)は山口県萩市にある美術館。
浮世絵・東洋陶磁・陶芸の3つのジャンルを専門とする美術館。
萩市出身の実業家浦上敏朗が収集した浮世絵・東洋陶磁などを山口県に寄贈したことを契機に、1996年(平成8年)10月14日に開館した。
2010年(平成22年)には、400年の歴史を有する萩焼をはじめとする陶芸の振興を目的に、新たに陶芸館を増築・開館した。
建築家の丹下健三氏が設計した山口県萩市にある美術館「山口県立萩美術館・浦上記念館」!
萩城下町の特徴である横長の形態や鍵曲りを建物にうまく取り入れています。
仕上げに石材を使用しており、萩の景観に調和する建築となっていますよ。
陶芸館は地元である山口県萩市の建築家の金子信氏が設計を手掛けています。
浮世絵、東洋陶磁、陶芸の美術館 山口県立萩美術館・浦上記念館
山口情報芸術センター
山口情報芸術センター(やまぐちじょうほうげいじゅつセンター、Yamaguchi Center for Arts and Media)は、山口県山口市中園町にある図書館・ホール・美術館などの複合施設。
おもにコンピューターや映像を使った芸術であるメディアアートに関する企画展を行うほか、その制作施設、上演ホールなどもある。
通称「YCAM(ワイカム)」または「ビッグウェーブやまぐち」。
公益財団法人山口市文化振興財団が運営に当たっている。
優良ホール100選に中四国地方で唯一の選出。
一般社団法人公共建築協会による平成20年(2008年)、第11回公共建築賞文化施設部門受賞建築物。
建築家の磯崎新氏が設計した山口県山口市中園町にある複合施設「山口情報芸術センター」!
波形のユニークな形状の屋根が特徴で、約170mもある横長の建物となっています。
図書館や3つのスタジオ、ギャラリー、レストランなどが設けられていますよ。
この建築は公共建築賞や山口市景観賞を受賞しています。
山口県立美術館
山口県立美術館(やまぐちけんりつびじゅつかん)は、山口県山口市にある公立美術館。
山口市の市街地のほぼ中心部、日本の道100選に選ばれるパークロード沿い、山口大学経済学部の旧亀山キャンパス跡地(幕末は藩校山口明倫館があったところ)に位置する。
鬼頭梓建築設計事務所の設計により1979年に開館した。
周囲は山口県立図書館(山口県文書館)、山口県庁舎、山口サビエル記念聖堂などの並ぶ文教地区となっている。
建築家の鬼頭梓氏が設計した山口県山口市にある美術館「山口県立美術館」!
直線を基調したレンガ造りの建物で、エントランス部分の連続したアーチが特徴となっています。
鬼頭梓氏はあの前川國男事務所の出身で、周辺にある山口県立山口図書館も設計を手掛けていますよ。
この美術館はBCS賞と日本建築家協会25年賞を受賞しています。
唐戸市場
唐戸市場(からといちば)は、山口県下関市にある市場(地方卸売市場)。
早朝に揚がったばかりの新鮮な魚介が並んでいる。
仲卸や海産物加工業による販売だけではなく、周辺の沿岸漁業で漁獲した魚や農家が収穫した農産物を自分たちで販売するという、いわゆる「直売所」の機能も持つ。
また回転寿司や食堂などもある。
4月と10月には、唐戸祭りが開催される。
建築家の池原義郎氏が設計した山口県下関市にある市場「唐戸市場」!
駐車場棟と市場棟からなる建物で、二つの棟はブリッジで繋げられています。
市場棟の西側半分に無柱空間を実現しており、内部の天井や屋上にその構造が現れています。
屋上は芝生広場となっており、一般の方でも入れるようになっていますよ。
唐戸市場 | 会話が楽しめる魚市場・唐戸市場のウェブサイトです。
萩市庁舎
建築家の菊竹清訓氏が設計した山口県萩市大字江向にある庁舎「萩市庁舎」!
コルテン鋼に覆われた茶色の外観が特徴の建物で、正方形の平面に各機能が配置されています。
中庭が3つほど設けられており、内部に光を取り入れていますよ。
山口銀行本店
株式会社山口銀行(やまぐちぎんこう、英称:The Yamaguchi Bank, Ltd.) は、山口県下関市竹崎町に本店を置く地方銀行。
通称「山銀」「やまぎん」。
山口県下関市竹崎町にある圓堂正嘉氏が設計した銀行の本店「山口銀行本店」!
アルミ押出し成形材とガラスによるカーテンウォールが特徴の建物で、建築家の圓堂正嘉氏の代表作となっています。
当時最先端であったカーテンウォール建築の先駆けとなっており、今見てもかっこいいですね。
この銀行建築は日本建築学会賞作品賞を受賞していますよ。
和木町庁舎
建築家の黒川紀章氏が設計した山口県玖珂郡和木町和木にある庁舎「和木町庁舎」!
赤レンガが特徴の建物で、中央に大きな中庭が設けられており、執務棟と議会棟が手をつないでいるようなデザインとなっています。
町民の手の輪の中に行政があることを表した建築となっていますよ。
渡辺翁記念会館
渡辺翁記念会館(わたなべおうきねんかいかん、英:Watanabe Memorial Hall)は、山口県宇部市朝日町に所在する音楽ホール。
渡辺翁記念会館は、のちに宇部興産ビル(宇部全日空ホテル)や旧宇部銀行館、宇部興産宇部ケミカル工場事務所など、宇部市に関連した多数の設計にかかわることになる村野藤吾の、同市における最初の仕事であり、村野自身も「私の出世作」と語っている。
渡辺翁記念会館の設計にあたって、村野は早稲田大学の音響学者である佐藤武夫の助言を受けるなど音楽ホールとしての音響特性に特に注意した。
その結果、特に舞台上で他の演奏者の演奏がよく聞こえるなど演奏に適した音響特性が実現され、1951年(昭和26年)、バイオリン奏者ユーディ・メニューインの来日時の演奏会場に指定されたことなどをきっかけに音響効果のすぐれたホールとして広く知られるようになった。
同館は、良質の材料が十分に使用されたことや2度の大改修を含む適正な維持管理が行われてきたことから、西日本でもっとも歴史のある音楽ホールの一つとして今日でも国内外の演奏家によって利用されている。
同館は、このような長期にわたる利用を可能とする設計と、その後の実際の適切な維持管理とを表彰して、1995年(平成7年)の第4回BELCA賞ロングライフ部門に選ばれている。
村野の設計による同記念館は、戦前期の前衛建築として最高傑作の一つに数えられ、1997年(平成9年)6月12日には登録有形文化財に、2005年(平成17年)12月27日には村野の作品として初めて国の重要文化財に指定された。
建物は鉄筋コンクリート構造(会堂部分は鉄骨鉄筋コンクリート構造。
外壁は黒褐色タイル張りとする。
客席両脇の側廊などが後に増設されているが、おおむね竣工当初の形態を残している。
会館前のテラスには正面に長方形の「記念碑」、左右に3本ずつ計6本の「記念柱」があり、これらは会館を寄贈した7つの企業を象徴している。
山口県宇部市朝日町にある村野藤吾氏が設計した音楽ホール「渡辺翁記念会館」!
建築家の村野藤吾氏の戦前の代表作で、曲率の違う三つの壁面からなるファサードが特徴の建物です。
上から見ると飛行機のような形の平面になっていますよ。
この作品は国の重要文化財に指定されており、DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築にも選ばれていますよ。
秋吉台国際芸術村
秋吉台国際芸術村(あきよしだいこくさいげいじゅつむら、Akiyoshidai International Art Village (AIAV)は、山口県美祢市秋芳町にある複合文化施設。
山口県が建設し、公益財団法人山口きらめき財団が指定管理者として管理している。
建築家磯崎新の設計によって建築された。
周囲を山に囲まれた谷間の地形を意識して敷地の形状を生かした形で設計されているが、これは、日常の喧騒から解放され創作活動に集中できるように、カルスト台地に接した低い丘に囲まれた静かな袋状地の南側斜面が敷地に選定されたものである。
敷地内には様々な施設が散りばめられており、約300人を収容するホール、レストラン、研修室、練習用のスタジオ、ギャラリー、カフェテリア、そして最大100人を収容する宿泊室などが備えられている。
建物には秋吉台にちなんで石灰石(大理石)を多用しており、袋状地の狭くくびれたゲートに足を踏み入れると、左手に8棟の客室が雁行する宿泊棟が現れ、アプローチの小道の先の山の麓に本館棟がそびえ立っている。
これらは「芸術村」という名が示すように、一棟の建物ではなく、日本の伝統的な集落のように小さな建築群の集合体として構成されている。
建築家の磯崎新氏が設計した山口県美祢市秋芳町にある複合文化施設「秋吉台国際芸術村」!
秋吉台ということから、石灰石(大理石)を使用した重厚な建物で、複数の建物で構成されています。
マツコの知らない世界の「泊まれる美術館!名建築宿の世界」でも紹介されており、宿泊も可能となっていますよ。
秋吉台国際芸術村 | Akiyoshidai International Art Village
旧宇部銀行館(ヒストリア宇部)
旧宇部銀行館(きゅううべぎんこうかん)は、山口県宇部市新天町に所在する多目的ホール。
近代化産業遺産に認定されている。
市民から公募された、ヒストリア宇部( – うべ、英:HISTORIA UBE)という愛称を持つ。
指定管理者の「タグボート」が管理を行っている。
建物は渡辺翁記念会館等を手がけた村野藤吾の設計によるもので、1939年(昭和14年)に宇部銀行本店として完成した。
外観は同時期の銀行建築にみられる西欧古典主義的建築様式とは異なり、戦前の「常盤通り」(現在の国道190号。戦災復興土地区画整理事業によって整備されるより以前は現在と異なる角度で真締川と交差していた。)と真締川の軸線にあわせ、約78度で交差する外壁面で構成された簡素なものとなっている。
建築家の村野藤吾氏が設計した山口県宇部市新天町にある銀行の本店「旧宇部銀行館(ヒストリア宇部)」!
この建物は一時期、取り壊しの危機にありましたが、保存を求める多くの声によって、宇部市も景観重要建造物に指定することを決定しました。
現在は多目的ホールとなっており、コンサートや展示会、会議などに活用されていますよ。
安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設
山口県豊浦町安養寺の境内にたつ、12世紀の木造阿弥陀如来(重要文化財)の収蔵施設。
地元に古くから伝わる日干しレンガ(アドベ)工法を再現し、35cm立方の日干しレンガを積み上げて外壁を作った。
照明と換気が重要な課題であったが、レンガの間に隙間を空けることで、光と風を建築に取り込んだ。
部分的に鉄板で補強する事で、風と光を通すポーラスな日干しレンガのディテールを開発した。
日干しレンガは調湿機能を有するので、空調機械を設けず、素材そのものによる環境の制御という考え方を採用した。
このようにして、木造の彫刻が要する最適な室内空間が実現された。
自然素材を用いることで柔らかく、優しい、そして軽い建築を目指した。
この建築はその麓にある土を自然に採用した結果である。
純粋な自然工法であるレンガ造りは、半建築‐建築とランドスケープの間を繋ぐもの‐を造る最適な工法といえる。
Adobe Repository for Buddha Statue — 安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設 | Architecture | Kengo Kuma and Associates
建築家の隈研吾氏が設計した山口県下関市豊浦町大字厚母郷にある収蔵施設「安養寺木造阿弥陀如来坐像収蔵施設」!
約1,400個の日干し媒瓦に覆われた建物で、ブロックの大きさが分かるよう一部隙間が空けられています。
一面がガラス張りとなっており、重要文化財である仏像をガラス越しに眺めることができますよ。
宇部興産ビル
宇部興産ビル(うべこうさんビル)は、山口県宇部市相生町にある複合ビルである。
宇部興産が建設し、本社機能の一部が入居する。
村野藤吾の意匠、設計により1983年(昭和58年)10月29日に竣工。
同年11月1日に開業した。
竣工以来、宇部市内では最高層の建造物であったが、2019年(平成31年)3月に山口大学医学部附属病院新病棟(地上14階建て高さ69メートル)が竣工し、同市内では2番目の高さとなった。
L字型の2つの高層棟(東に面するオフィス棟及び南に面するホテル棟)とそれに囲まれる低層棟(国際会議場)から構成されている。
低層棟の1階部分はピロティとなっており、竣工当時は噴水が設けられていたが、現在は駐車場へと改築されている。
また、ホテル棟南側に設けられた日本庭園の地面には地階への採光窓が埋め込まれている。
村野の生前最後に完成した作品であり、村野の死後1年後にあたる1985年(昭和60年)には第26回BCS賞を受賞している。
建築家の村野藤吾氏が設計した山口県宇部市相生町にある複合ビル「宇部興産ビル」!
L字型の高層部分にはオフィスとホテルが入っており、低層部分は国際会議場となっています。
国際会議場の1階部分はピロティの駐車場となっており、存在感のある柱が設けられています。
当時は噴水が設けられていたようですが、今はただの駐車場となっていますよ。
この建築はBCS賞を受賞しています。
萩市民館
萩市民館は昭和43年に建てられて以来、各種記念大会、発表会、音楽会、成人式など広く利用されている施設です。
なお、中央公民館が併設されています。
建築家の菊竹清訓氏が設計した山口県萩市大字江向にある市民館「萩市民館」!
上部の白い箱の部分が浮いているようなインパクトのあるファサードが特徴の建物で、白い部分の内部はトラスが組まれています。
ロビーの左右には大ホールと小ホールが向かい合うように配置されていますよ。
この建築はDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれています。
山口県に行くさいに持っていきたい1冊です。
るるぶ山口 萩 下関 門司港 津和野’20 (るるぶ情報版地域)
村野藤吾氏による宇部市の建築や磯崎新氏による二つの建物など気になる建築物がたくさんありますね。
以上で有名建築家が設計した山口の建築物14選。美術館やホールから庁舎まででした。
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