こんにちは。
今回は有名建築家が設計したスペイン・バルセロナの建築物12選。美術館や複合施設からガウディ建築までです。
スペイン・バルセロナにはガウディ建築をはじめ、美術館や集合住宅、複合施設など様々な建築物がありますよね。
そこで、今回は有名建築家が設計したスペイン・バルセロナの建築物をまとめました。
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有名建築家が設計したスペイン・バルセロナの建築物!
ここからはいよいよ、実際に有名建築家が設計したスペイン・バルセロナの建築物を見ていきましょう。
トーレ・アグバール
トーレ・アグバール (Torre Agbar) はバルセロナのディアゴナル通り、グランヴィア通りとメリディアナ通りの交差点にある超高層ビル。
アグバール・タワーともいう。
フランスの建築家ジャン・ヌーヴェルが設計した建築物で、バルセロナ水道局(Aguas de Barcelona、アグバール)が所有。
2005年6月に完成、9月16日の国王誕生日に落成した。
ヌーヴェルによれば、このビルはバルセロナの近郊にある奇岩の山モンセラートの形状と、水道会社ビルであることから噴き上がる水の形をイメージしたという。
しかしバルセロナ市民からは男根(ファルス)を思わせると見られ、「坐薬」(el supositori)などのあだ名を付けられている。
高さは144.4m、38階(うち地下階が4階)で、30,000平方mのオフィス、3,210平方mの機械室、8,351平方mのその他用途(オーディトリアムなど)からなる。
バルセロナでは3番目に高いビルである(一番高いビルは Arts Hotel と Mapfre Tower の2つ、ともに高さ154m)。
ビルは異なった要素を組み合わせて設計されている。
ビル自体は鉄筋コンクリートでできており、ファサードはさまざまなガラスで覆われている。
鉄筋コンクリートの壁は4,500箇所のガラス窓で切り抜かれている。
このビルの独特な部分は夜間のイルミネーションである。
ファサードには4,500個のLED照明装置が設置されており、ガラスのファサード越しに光のイメージが浮かび上がるようになっている。
金曜、土休日の21時から24時(冬季は20時から23時)の間は美しくライトアップされている。
また外壁には気温センサーが設けられガラス製のブラインドの開閉装置と連動しており、夏は暑い日光を遮り冬は日光を入れて冷暖房エネルギーを最大限節約するようになっている。
フランスを代表する建築家のジャン・ヌーヴェルが設計したスペインのバルセロナにある超高層ビル「トーレ・アグバール」!
カラーパネルにガラスのルーバーで覆われた建物で、青や赤のパネルは水や炎をイメージしています。
このユニークな形状は水道局のオフィスビルということで噴水やバルセロナの近郊にある奇岩がモチーフとなっています。
4,500個のLED照明が設置されており、週末の夜はライトアップされてきれいですよ。
バルセロナ・パビリオン
バルセロナ・パビリオン(Barcelona Pavilion)はモダニズムの建築家ミース・ファン・デル・ローエが1929年、博覧会のために設計した施設である。
モダニズム建築の傑作の一つとして知られる。
1986年に復元され、現在はミースの記念館になっている。
1929年のバルセロナ万国博覧会のドイツ館として建設された。
一般向けの展示施設という訳ではなく、スペイン国王を迎えるためのレセプションホールであった。
博覧会開会の1週間後にスペイン国王を迎えて、セレモニーが行われた。
モダンデザインの傑作として知られるバルセロナ・チェアは、同館のためにミースがデザインしたものである(ただし、セレモニーには間に合わなかった)。
パビリオンは博覧会終了後まもなく取り壊され、鉄や石材は売却された。
写真がニューヨーク近代美術館(MOMA)で開催された「近代建築展」(1932年)とその図録『インターナショナル・スタイル』などで紹介され、やがてモダニズム建築の傑作として評価が確立した。
トラバーチンの基壇を上がると、広い水面が広がっている。
パビリオンの主要部分は、水平に長く伸びる薄い屋根を8本の十字形断面の鉄柱が支える構造である。
構造から独立した石・ガラスの壁が自由に配置され、内部・外部にわたって流動的な空間を形作っている。
石材はオニキス(縞瑪瑙)、緑色テニアン大理石、トラバーチンと高価な素材が使用されている。
中心付近には最も特徴的なオニキスの壁がある。
奥のガラスの先に三方をの壁に囲まれた水面があり(屋根はかかっていない)、彫刻家ゲオルク・コルベによる裸婦像が置かれている。
基壇の上に立つ8本の柱による規則的な構成はシンケルに代表される古典主義を思わせる。
また、流動的な空間にはフランク・ロイド・ライトの、抽象的な構成にはデ・ステイルの影響が指摘されている。
博覧会施設という性格上、自由に設計されたものであるが、同時期の住宅作品トゥーゲントハット邸(1930年)との共通点も多い。
両作品の空間構成は後のユニヴァーサル・スペースにつながっていった。
1954年、建築家オリオル・ボイガス(Oriol Bohigas)が復元についてミースに打診したが、費用面で実現しなかった。
1978年、ニューヨーク近代美術館がパビリオン50周年展を企画し、1981年にボイガスがバルセロナ市の都市計画局長に就任したことで計画が進み、1983年にミース・ドイツ館財団が設立された。
ミース生誕100周年に当たる1986年、博覧会当時と同じ場所に復元された。
復元にあたり、屋根は鉄骨造から軽量コンクリートに、鉄柱はクロム鋼からステンレスに変更された。
オリジナルの基壇は勾配が取られていなかったが、排水のため、床のトラバーチンを鉄骨で支えて継目にわずかな隙間をもうけるなど、恒久的な施設とするための工夫がされている。
スタッコ仕上げだった壁は、ミースの意図を尊重し、大理石仕上げに改めた。
なお、最も採取が困難だったのは大きなオニキスの石材であったという。
「ミース・ファン・デル・ローエ記念館」として公開されている。
近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエが設計したスペイン・バルセロナにある記念館「バルセロナ・パビリオン」!
水平垂直によって構成された美しい建物で、モダニズム建築の傑作と言われています。
当時の建物は仮設だったために取り壊されおり、ミース・ファン・デル・ローエ記念館として復元されています。
館内にはミース・ファン・デル・ローエがデザインしたバルセロナチェアが置かれていますよ。
サグラダ・ファミリア
サグラダ・ファミリア(カタルーニャ語: Sagrada Família)は、日本語に訳すると聖家族贖罪教会(カタルーニャ語: Temple Expiatori de la Sagrada Família)という正式名称を持つ、スペインのバルセロナにあるカトリック教会のバシリカである。
日本語では聖家族教会と呼ばれることも多い。
サグラダ・ファミリアは、カタロニア・モダニズム建築の最も良く知られた作品例であり、カタロニアの建築家アントニ・ガウディの未完作品である。
バルセロナ市のシンボルであるこの建物は、綿密に構成された象徴詩的なシンボロジーと共に、パラボリックな(放物線状の)構造のアーチや、鐘楼に据えられた自然主義と抽象主義の混在する彫刻などで、大胆な建築様式を誇っている。
2004年の統計によれば、サグラダ・ファミリアはアルハンブラ宮殿やマドリッドのプラド美術館を抜いてスペインで最も観光客を集めたモニュメントとなり、2008年には270万人を集めた。
生前のガウディが実現できたのは地下聖堂と生誕のファサードなど、全体の4分の1未満であるが、これらは2005年に「アントニオ・ガウディの作品群」を構成する物件としてユネスコの世界文化遺産に登録された。
贖罪教会なので、資金調達は信者の喜捨に頼ってきた。
資金不足により工事が遅々として進まない状況であったが、1990年代以降に拝観料収入が増えて資金状況が好転した。
2010年11月7日にサグラダ・ファミリアを訪問した教皇ベネディクト16世がミサと聖別(聖堂に聖水を注ぐこと)を行ったことにより、サグラダ・ファミリアはバシリカとなった。
教皇によるミサには司教ら6500人が参列し、800人の聖歌隊が参加した。
9代目設計責任者のジョルディ・ファウリは、ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定と発表している。
彫刻家の外尾悦郎が1978年から従事している。
サグラダ・ファミリアは、民間カトリック団体「サン・ホセ教会」が贖罪教会(信者の喜捨により建設する教会)として計画し、初代建築家フランシスコ・ビリャールが無償で設計を引き受けた。
1882年3月19日に着工したが、意見の対立から翌年にビリャールは辞任。
その後を引き継いで2代目建築家に就任したのが、当時は無名であったアントニ・ガウディである。
ガウディは設計を変更したものの既存の計画の踏襲はされた。
1926年に亡くなるまでライフワークとしてサグラダ・ファミリアの設計・建築に取り組んだ。一方、着工時の建築許可が更新されず失効していたことから、2018年にバルセロナ市当局と支払いなどで合意するまで130年以上にわたって違法建築状態が続くこととなる(後述)。
ガウディは、模型と、紐と錘を用いた実験道具を主に使ってサグラダ・ファミリアの構造を検討したとされる。
ガウディの死後の1936年に始まったスペイン内戦により、ガウディが残した設計図や模型、ガウディの構想に基づき弟子たちが作成した資料のほとんどが散逸した。
これによりガウディの構想を完全に実現することが不可能となり、サグラダ・ファミリアの建造を続けるべきかという議論があったが、職人による口伝えや、外観の大まかなデッサンなど残されたわずかな資料を元に、その時代の建築家がガウディの設計構想を推測するといった形で現在も建設が行われている。
北ファサード、イエスの誕生を表す東ファサード、イエスの受難を表す西ファサードや内陣、身廊などはほぼ完成したがイエスの栄光を表すメインファサード、18本建てられる内の10本の塔が未完成である。
これらの塔の12本が12使徒、4本が福音記者、1本が聖母マリア、1本がイエス・キリストを象徴するものとされている。
東側の生誕のファサードでは、キリストの誕生から初めての説教を行うまでの逸話が彫刻によって表現されている。
3つの門によって構成され、左門が父ヨセフ、中央門がイエス、右門が母マリアを象徴する。
中央の門を構成する柱の土台には変わらないものの象徴として亀が彫刻され、中央の柱の土台にはリンゴをくわえた蛇が彫刻されている。
また、門の両脇には変化するものの象徴としてカメレオンが配置されている。
中央門では、受胎告知、キリストの降誕、祝福をする天使、東方の三博士や羊飼い達などが彫られている。
左門ではローマ兵による嬰児虐殺、聖家族のエジプトへの逃避、父ヨセフの大工道具などが彫られ、右門には母マリア、イエスの洗礼、父ヨセフの大工仕事を手伝うイエスなどが彫られている。
西側の受難のファサードには、イエスの最後の晩餐からキリストの磔刑、キリストの昇天までの有名な場面が彫刻されている。
東側とは全く異なり、現代彫刻でイエスの受難が表現されており、左下の最後の晩餐から右上のイエスの埋葬まで「S」の字を逆になぞるように彫刻が配置されている。
最後の晩餐→ペテロとローマ兵たち→ユダの接吻と裏切り→鞭打ちの刑→ペテロの否認→イエスの捕縛→ピラトと裁判→十字架を担ぐシモン→ゴルゴタの丘への道を行くイエスとイエスの顔を拭った聖布を持つヴェロニカ→イエスの脇腹を突くことになる槍を持つ騎兵ロンギヌス→賭博をするローマ兵→イエスの磔刑→イエスの埋葬と復活の象徴、そして鐘楼を渡す橋の中央に昇天するイエスが配置されている。
かつては完成まで300年はかかると予想されていた工事だが、スペインの経済成長や拝観料収入などに支えられて進捗は加速している。
さらには21世紀に入ってから導入されたIT技術を駆使し、ソフトウェアによる3D構造解析技術と3Dプリンターによるシミュレーション検証、CNC加工機による成果が著しい。
2026年の完成予定が現実となれば、1980年代に見込まれた約300年という建築期間はその後の30年で半減し、約144年の工期で完成することになる。
他方、創建当初はヨーロッパの教会建築の伝統的な工法である組積造で行われてきたが、現在では礼拝堂内部、塔など多岐にわたってRC造が導入されており、この工法変化を批判する建築家や彫刻家も少なくない。
なお、建設開始から長い年月が経っているため、建築と並行して既存部の修復も行われている。
2006年、直下に高速鉄道AVEのトンネルを掘削する計画が持ち上がり、建設側は地元自治体などにトンネル掘削中止を働きかけたが拒否された。
一連のやり取りの中で、サグラダ・ファミリア建設が行政に届け出を出していない工事(正確には1885年に建築許可を受けていたが、許可を出した自治体がバルセロナに吸収合併された際必要な更新がされていなかったという)であることが明らかになり話題を呼んだ。
結局は調整が行われ、サグラダ・ファミリアの建築に対してサグラダ・ファミリア特別法を制定し合法化した上で、徹底した地盤強化対策を行って掘削工事が行われた。
2018年10月20日にサグラダ・ファミリア管財当局が3600万ユーロ(日本円にして約46億8000万円)を今後10年かけて支払うことで、バルセロナ市当局より合法的に建築を行えるよう工事許可を得る形で両者が合意したことが発表され、2019年初頭にも建築が「合法化」される見通しとなった。
2019年6月7日、460万ユーロ(日本円にして約5億6400万)を支払うことで137年を経てようやく建築許可が下りた。
スペインの建築家のアントニ・ガウディが設計したスペインのバルセロナにある教会「サグラダ・ファミリア」!
1882年に着工したが未だに建設中の建物で、未完成にしてアントニ・ガウディの代表作となっています。
当初は300年かかると言われていましたが、2026年に完成予定となっていますよ。
この作品の一部である「生誕のファサード」と「地下聖堂」が世界遺産に登録されています。
Proveïdors oficials d'entrades – Sagrada Familia
バルセロナ現代美術館
バルセロナ現代美術館(Museu d’Art Contemporani de Barcelona,通称MACBA)はスペイン・バルセロナにある美術館。
1995年11月28日、開館。
建物はアメリカ合衆国の建築家リチャード・マイヤーによる。
アメリカを代表する建築家のリチャード・マイヤーが設計したスペインのバルセロナにある美術館「バルセロナ現代美術館」!
リチャード・マイヤーが得意とする白を基調とした建物で、外観だけでなく内部まで白くなっています。
中央のガラス張りの部分は解放的なスロープが設けられており、自然光を取り入れた明るい空間に仕上がっていますよ。
MACBA: Museu d’Art Contemporani de Barcelona
フォーラム・ビルディング
スイスの建築家ユニットのヘルツォーク&ド・ムーロンが設計したスペインのバルセロナにある複合施設「フォーラム・ビルディング」!
巨大な三角形の平面をもつインパクトのある建物で、外壁は地中海をイメージして青く塗られています。
外壁に切れ込みが入ったように開口部が設けられており、下部はステンレスの天井をもつピロティとなっていますよ。
グエル公園
グエル公園(カタルーニャ語:Parc Güell, 英語:Park Guell)は、スペインのバルセロナにある公園で、バルセロナの街が一望できる。
1984年にユネスコの世界遺産に登録された。
アントニ・ガウディの作品群の1つである。
施主のエウゼビ・グエイ伯爵(スペイン語読みではグエルとなる)とアントニ・ガウディの夢が作り上げた分譲住宅で、1900年から1914年の間に建造された。
彼らが最も傾注していた芸術はリヒャルト・ワーグナーの「楽劇」で、ガウディは同じ芸術センスを持つグエル伯爵の下で、自然と調和を目指した総合芸術を作り上げようとした。
この頃、バルセロナでは工業化が急速に進んでおり、それに対してガウディとグエルはこの場所に、人々が自然と芸術に囲まれて暮らせる、新しい住宅地を作ろうとした。
しかし、ふたりの進みすぎた発想と自然の中で暮らす価値観は、当時理解されなかった。
結局、広場、道路などのインフラが作られ60軒が計画されていたが、買い手がつかず、結局売れたのは2軒で、買い手はガウディ本人とグエイ伯爵だけであったという。
グエイ伯爵の没後に工事は中断し、市の公園として寄付される。
現在はガウディが一時住んだこともある家が、ガウディ記念館として公開されている。
中にはガウディがデザインした家具なども集められて展示されている。
グエル公園の入口に建つ門衛の小屋と東屋をみてサルバドール・ダリは「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と評した。
「ギリシア劇場」と名付けられているテラス、大階段に鎮座する人気のトカゲ、敷地中央にあるホール天井の円形モザイク装飾等、粉砕タイルを使用してのデザインはガウディの助手ジュゼップ・マリア・ジュジョールの貢献が大きい。
スペインを代表する建築家のアントニ・ガウディが設計したスペインのバルセロナにある公園「グエル公園」!
住宅地として計画された公園で、分譲住宅計画は不評により途中で中断されています。
モザイク柄のベンチやお菓子の家のような管理棟が特徴的で、公園からはバルセロナの街を一望することができますよ。
この作品も1984年に世界遺産に登録されています。
トーレス・ポルタ・フィラ
建築家の伊東豊雄氏が設計したスペインのバルセロナにあるホテルとオフィスビル「トーレス・ポルタ・フィラ」!
左側のホテルは赤いパイプを斜めに設置し、ねじれたような形になっています。
右側がオフィスビルで真ん中にXのような形をした赤がワンポイントとなった建物です。
この作品は「Emporis Skyscraper Award 2010」を受賞していますよ。
パラウ・サン・ジョルディ
パラウ・サン・ジョルディ(スペイン語: Palau Sant Jordi、カタルーニャ語発音: [pəˈɫaw ˈsaɲ ˈʒɔrði], 英語: St. George’s Palace)は、スペイン・バルセロナにある屋内競技場。欧州アリーナ協会(英語版)に加盟している。
1992年開催のバルセロナオリンピック開催を契機に建設された。
五輪では体操競技やハンドボール決勝、バレーボール決勝が開催された。
設計者は日本の建築家磯崎新。
こけら落としイベントはマクドナルド選手権であった。
また、バスケットボールでは1998年と2003年、2011年のユーロリーグファイナルフォーの開催、コンサートなどが行われている。
2003年には世界水泳選手権が行われた。
2013年開催の世界男子ハンドボール選手権でも使用された。
建築家の磯崎新氏が設計したスペインのバルセロナにある屋内競技場「パラウ・サン・ジョルディ」!
この建物の屋根には、なら100年会館と同様にパンタドーム構法が使われています。
隣に見えるのはスペインの建築家サンティアゴ・カラトラバが手掛けたモンジュイック・タワーですよ。
カサ・ミラ
カサ・ミラ(Casa Milà)は、バルセロナのグラシア通り (Passeig de Gràcia) にある建築物である。
ガウディが54歳の時に設計した。
1906年から1910年にかけて実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設された。
1984年にユネスコの世界遺産に登録された。
カサ・ミラは直線部分をまったくもたない建造物になっていて、壮麗で非常に印象的な建物である。
あたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっており、一般的な現代建築の様式とは、隔絶した建築となっている。
外観の波打つ曲線は地中海をイメージして作られた。
一つ一つ異なるバルコニーは、鉄という素材を使いながら、まるで波に漂う海藻のような、柔らかな造形を生み出している。
内側は天井も壁もどこもかしこも波打ち、まるで海底にいるような奥深さに包まれる。
屋上には、独特の加工をされた煙突や階段室が立ち並び、月面か夢の中の風景にもたとえられる。
この建築物は通常の建築物というよりむしろ彫刻であると見做すことができる。
実用性に欠けるという批判もあるが、圧倒的な芸術性を持つことは否定できない。
皮肉にも建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、「石切場(ラ・ペドレラ)」というニックネームをつけたが、今日ではバルセロナを代表する歴史的建造物となっている。
現在内部はガウディ建築に関する博物館になっている。
2009年1月現在、9.5ユーロを支払うことで内部の住居部分や屋上も見学することができる。
家賃は建設当時1500ペセタと、一般職人の月給の約10倍であったためと見た目の評判の悪さから、なかなか借り手が見つからなかった。
そのため、「3世代に渡って値上げなし」という契約条件があるため、ほとんど値上げされていないため、現在でも家賃は約15万円となっている。
広さは約300m2で全8室あり、現在でも4世帯が居住している。
スペインの建築家のアントニ・ガウディが設計したスペイン・バルセロナのグラシア通りにある邸宅兼集合住宅「カサ・ミラ」!
地中海をモチーフにした波打つファサードが特徴の建物で、直線のない曲線のみで構成されています。
二つの中庭が設けられており、屋上にはオブジェのような煙突が生えていますよ。
この作品は1984年に世界遺産に登録されています。
Casa Mila (La Pedrera) | Gaudí Building in Barcelona
芸術科学都市
芸術科学都市(バレンシア語:Ciutat de les Arts i les Ciències、スペイン語:Ciudad de las Artes y las Ciencias)は、スペインのバレンシアにある科学教育と芸術のための施設の複合体。
1957年に大洪水を起こしたため付け替えられ1980年に公園となったトゥリア川の旧い川床に、5つの印象的な現代建築群が連なっている。
設計者はバレンシア生まれの建築家・構造技術者サンティアゴ・カラトラバと、マドリード生まれのメキシコの建築家フェリックス・キャンデラ。
1996年7月に建設が始まり、1998年4月16日にプラネタリウム・IMAXシアターの「レミスフェリック」(L’Hemisfèric)が開館した。
2005年10月9日にソフィア王妃芸術宮殿(El Palau de les Arts Reina Sofía)が一般に公開されすべての施設が完成したが、ソフィア王妃芸術宮殿の公演開始は2006年秋にずれ込んでいる。
スペインの建築家のサンティアゴ・カラトラバが設計したスペインのバレンシアにある複合施設「芸術科学都市」!
オペラハウスのソフィア王妃芸術宮殿、骨格を連続させたようなデザインのフェリペ王子科学博物館、メキシコの建築家フェリックス・キャンデラによって設計された水族館のオセアノグラフィック、卵型のプラネタリウムのオセアノグラフィック、彫刻庭園のルンブラクレなどからなる巨大な建築群です。
ビルバオ・グッゲンハイム美術館
ビルバオ・グッゲンハイム美術館(スペイン語: Museo Guggenheim Bilbao, バスク語: Guggenheim Bilbao Museoa, 英語: Guggenheim Museum Bilbao)は、スペイン・ビルバオにある美術館。
近現代美術が専門であり、1997年10月18日に開館した。
アメリカのソロモン・R・グッゲンハイム財団が設立したグッゲンハイム美術館の分館のひとつであり、建築家のフランク・ゲーリーが設計を担当した。
ビルバオ市中心部のアバンド地区にあり、ビルバオ市内を流れるネルビオン川に隣接している。
国内外の作家による常設展示や特別展示が行われている。
ビルバオ・グッゲンハイム美術館の建物は現代建築でもっとも称賛される作品のひとつであり、「この建物についての評価で批評家・学者・公衆が完全に一体となる稀な瞬間」があるとして、「建築文化における注目に値する瞬間」(signal moment in the architectural culture)として称えられている。
2010年に世界建築調査機関が建築家に対して行った調査では、1980年以降の30年間でもっとも重要な建築物のひとつとして頻繁に名前を挙げられる。
アメリカを代表する建築家のフランク・ゲーリーが設計したスペインのビルバオにある美術館「ビルバオ・グッゲンハイム美術館」!
船や魚をイメージさせる奇抜なファサードが特徴の建物で、銀色のチタンを仕上げ材に使用しています。
フランク・ゲーリー初の美術館の設計で、自身の代表作にもなっていますよ。
MIRADOR(ミラドール)
オランダの建築家集団MVRDVが設計したスペインのマドリードにある集合住宅「ミラドール」!
色や素材の違うブロックを積み重ねたようなデザインが特徴の巨大な建物です。
階段や通路の部分は赤色になっており、中央上部のぽっかりとあいた空間はフリースペースとして使われていますよ。
スペイン・バルセロナに行くさいに持っていきたい1冊です。
21 地球の歩き方 aruco スペイン 2019~2020 (地球の歩き方aruco)
どの建物もバルセロナをはじめスペインの建築巡りにおすすめですよ。
以上で有名建築家が設計したスペイン・バルセロナの建築物12選。美術館や複合施設からガウディ建築まででした。
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