こんにちは。
今回は建築家の磯崎新の建築作品11選。代表作の大分県立大分図書館などです。
ポストモダン建築を牽引してきた世界的に有名な建築家の磯崎新氏。
2019年に日本人8人目となるプリツカー賞を受賞したことでも話題になりましたよね。
磯崎新氏は国内だけにとどまらず、国外にも様々な建築物を手掛けています。
そこで、今回は建築家の磯崎新の建築作品をまとめました。
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CONTENTS
磯崎新とは
磯崎 新(いそざき あらた、1931年(昭和6年)7月23日 – )は日本の建築家・日本芸術院会員。
一級建築士、アトリエ建築家。
大分県大分市出身。
父は実業家で俳人の磯崎操次。
夫人は彫刻家の宮脇愛子。
公式サイト
建築家の磯崎新の建築作品!
ここからはいよいよ、実際に建築家の磯崎新の建築作品を見ていきましょう。
旧大分県立大分図書館(アートプラザ)
アートプラザ(英:Art Plaza)は、大分県大分市にあるギャラリー等からなる大分市の複合文化施設である。
大分市出身の建築家磯崎新の代表作であり、日本建築学会賞を受賞した旧大分県立大分図書館を改装し、1998年2月に開館した。
旧大分県立大分図書館は、新県立図書館(豊の国情報ライブラリー)の建設に伴う建て替えによって取り壊しが予定されていたが、大分市が大分県から建物及び敷地の譲渡を受けて、アートプラザとして再生したものである。
開館した1998年には公共建築百選に、また、2003年にはDOCOMOMO Japanが選定する日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。
1階は市民ギャラリー、2階にはネオダダの作品をはじめ大分市美術館所蔵の現代美術作品を常設展示している60’sホール、ギャラリー等に多目的な使用ができるアートホール、実技室、研修室等が設けられ、3階は磯崎新の建築作品の模型や資料を常設展示する磯崎新建築展示室となっている。
大分県大分市にある磯崎新氏が設計した「旧大分県立大分図書館」!
現在、大分市が土地や建物を譲り受け、複合施設の「アートプラザ」となっていますよ。
磯崎新氏の初期の代表作で、この作品で日本建築学会賞を受賞しています。
他にも公共建築百選やDOCOMOMO Japanが選定する日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれていますよ。
群馬県立近代美術館
群馬県立近代美術館(ぐんまけんりつきんだいびじゅつかん 英表記:THE MUSEUM OF MODERN ART,GUNMA 略称「MMAG」)は群馬県高崎市の県立公園・群馬の森内にある美術館である。
「明治百年記念事業」として高崎市東部の「旧東京第二陸軍造兵廠岩鼻製造所」跡の国有地(同製造所跡地にはこの他に「日本化薬高崎工場」「日本原子力研究開発機構高崎量子応用研究所(旧日本原子力研究所高崎研究所)」が置かれている)に建設された県立公園『群馬の森』の付属施設として、群馬県立歴史博物館とともに整備された。
1974年10月に開館。
美術館名の通り国内外の近現代美術の収集・展示を行うとともに、群馬県唯一の県立美術館(群馬県立館林美術館開館前)として群馬県出身の画家の美術品の収集・展示にも力を入れている。
また、井上房一郎の集めた日本と中国の古美術品229点からなる戸方庵井上コレクションを所蔵し、これには重要文化財2件が含まれる。
建物の設計は磯崎新。
建築的にも評価が高く、北九州市立美術館などとともに磯崎の代表作として称されることも多い。
1990年代に2度に渡る増改築を行っているが、建物の基本デザインを踏襲し建物裏手に増築を行ったことから、群馬の森・芝生広場からの外観はほぼ建築当初のままである。
群馬県高崎市にある磯崎新氏が設計した美術館「群馬県立近代美術館」!
磯崎新氏の代表作で、1.2mを基準としたフレームをベースに構成されています。
外壁のアルミパネルもこのグリッドで統一されていますよ。
この作品で1975年に日本建築学会賞を受賞しており、公共建築百選にも選ばれています。
群馬県立近代美術館 The Museum of Modern Art,Gunma
北九州市立美術館
北九州市立美術館(きたきゅうしゅうしりつびじゅつかん)は、北九州市にある美術館。
戸畑区に本館・アネックス、小倉北区のリバーウォーク北九州内に分館がある。
1974年(昭和49年)竣工。
建築家、磯崎新の設計。
磯崎はカテドラル(聖堂)をイメージして設計したという。
二つの大きなヴォリュームがキャンティレバーとして、外観をつくる。
シンメトリーの構成である。
その外観から、「丘の上の双眼鏡」の愛称を持つ。
エントランスホールは三層吹抜である。
主に印象派から現代アートを収蔵。
また、九州大学の国文学者、田村専一の約1300点にも及ぶ浮世絵コレクションが、没後一括寄贈された。
1998年(平成10年)に公共建築百選に選ばれた。
また、2006年(平成18年)公開の実写映画『デスノート』の美術館のシーンで、内部が撮影に使われた。
2012年(平成24年)11月には翌年公開の映画『図書館戦争』のロケが行われた。
なお老朽化が進んだことから、本館は2015年(平成27年)8月で休館、市民ギャラリーとして使われているアネックスは同年いっぱいで休館し大規模修繕工事を実施、2017年(平成29年)11月3日にリニューアルオープンした。
作品の保管・展示の為の館内の空調・温湿度管理設備の更新をメインに、バリアフリー対応も行われ、開会式には設計者の磯崎新も出席した。
福岡県北九州市にある磯崎新氏が設計した美術館「北九州市立美術館」!
磯崎新氏の代表作の一つで、聖堂をモチーフにしたデザインとなっています。
「丘の上の双眼鏡」と呼ばれ、左右の筒が飛び出たユニークな外観が特徴の建物です。
この作品は1998年に公共建築百選に選ばれていますよ。
つくばセンタービル
つくばセンタービル(Tsukuba Center building)は茨城県つくば市吾妻一丁目にあるビル(複合施設)である。
筑波研究学園都市センター地区の中核施設で、同都市のランドマークとなっている。
建築家・磯崎新の代表作であり、日本のポストモダン建築の代表的な作品とされる。
住宅・都市整備公団(現:都市再生機構)により、新治郡桜村大字花室字千上前1364番地外(1984年(昭和59年)11月1日より桜村吾妻一丁目1364番地1、現在はつくば市吾妻一丁目10番地1)に建設されたビルである。
1980年(昭和55年)6月に着工、1983年(昭和58年)6月に竣工し、同月10日にオープンした。
ホテル、コンサートホール、商店街、広場などからなる複合施設で、筑波研究学園都市の中核をなす。
磯崎の得意とする幾何学的なデザインを多用するほかポストモダンの特徴である歴史引用を行い、隠喩や象徴をちりばめたマニエリスム的な作品である。
ローマのカンピドリオ広場を反転した広場(フォーラム)があり、カンピドリオ広場は丘を登った場所にあり中心に銅像が建っているのに対し、つくばセンタービルでは広場が低い位置にあり中心は噴水である。
竣工当時、廃墟化したつくばセンタービルのパース図が公表されたことも話題になった。
磯崎は本作の竣工後、一時的なスランプに陥ったという。
Tsukuba Center(つくばセンター)の略「TC」の文字を意匠化したものが最も高い方のビル上部に描かれている。
茨城県つくば市にある磯崎新氏が設計した複合施設「つくばセンタービル」!
このつくばセンタービルも磯崎新氏の代表作と言われ、ポストモダンの代表作でもあります。
広場はミケランジェロのカンピドリオ広場と同じデザインとなっていますよ。
この作品でBCS賞や公共建築賞を受賞しています。
オークラフロンティアホテルつくば(20年4月1日よりホテル日航つくばにリブランドオープン)
秋吉台国際芸術村
秋吉台国際芸術村(あきよしだいこくさいげいじゅつむら、Akiyoshidai International Art Village (AIAV)は、山口県美祢市秋芳町にある複合文化施設。
山口県が建設し、公益財団法人山口きらめき財団が指定管理者として管理している。
建築家磯崎新の設計によって建築された。周囲を山に囲まれた谷間の地形を意識して敷地の形状を生かした形で設計されているが、これは、日常の喧騒から解放され創作活動に集中できるように、カルスト台地に接した低い丘に囲まれた静かな袋状地の南側斜面が敷地に選定されたものである。
敷地内には様々な施設が散りばめられており、約300人を収容するホール、レストラン、研修室、練習用のスタジオ、ギャラリー、カフェテリア、そして最大100人を収容する宿泊室などが備えられている。
建物には秋吉台にちなんで石灰石(大理石)を多用しており、袋状地の狭くくびれたゲートに足を踏み入れると、左手に8棟の客室が雁行する宿泊棟が現れ、アプローチの小道の先の山の麓に本館棟がそびえ立っている。
これらは「芸術村」という名が示すように、一棟の建物ではなく、日本の伝統的な集落のように小さな建築群の集合体として構成されている。
山口県美祢市秋芳町にある磯崎新氏が設計した複合文化施設「秋吉台国際芸術村」!
秋吉台ということから、石灰石(大理石)を使用した重厚な建物で、複数の建物で構成されています。
マツコの知らない世界の「泊まれる美術館!名建築宿の世界」でも紹介されていましたね。
秋吉台国際芸術村 | Akiyoshidai International Art Village
京都コンサートホール
京都コンサートホール(きょうとコンサートホール)は、京都市左京区に位置する市立のクラシックコンサート専用のコンサートホール。
平安京建都1200年記念事業の一環として京都市が建設した。
指定管理者制度を導入し、公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団が管理・運営している。
シューボックス型の大ホールにパイプオルガンが設置されている。
京都市交響楽団の本拠地。
1995年竣工。
設計は磯崎新。
京都市左京区にある磯崎新氏が設計したコンサートホール「京都コンサートホール」!
黒い円柱部分が特徴的な建物で、エントランスホールもこの中にあります。
内部には螺旋状のスロープがあり、アプローチがかなり長めにつくられていますよ。
この作品で1997年にBCS賞を受賞しています。
なら100年会館
なら100年会館(なら100ねんかいかん)は、奈良県奈良市のJR奈良駅前にある多目的ホール。
奈良市市制施行100周年の一環として1999年2月1日に杮落とし。
設計者は磯崎新。
それまで県下最大だった奈良県文化会館よりも多い最大1,692人収容可能(大ホール)で、県内最大のホールでもある。
中ホールではクラシックを中心とする演奏会に、小ホールでは演劇や展示会などに対応しているが、エレベーターが大ホールに繋がっていなかったり、地上駐車場から入口までは建物を半周しなければならないなど建築当時のままでバリアフリー化は全く進んでおらず、お年寄りや障碍者には利用しにくい構造となっている。
奈良県奈良市のJR奈良駅前にある磯崎新氏が設計した多目的ホール「なら100年会館」!
巨大で黒いくじらのような外観が特徴の建物で、文化の船をイメージしてつくられています。
またこの建物はパンタドーム構法という珍しい建築方法で建てられていますよ。
なら100年会館:::Nara Centennial Hall:::
ロサンゼルス現代美術館(MOCA)
ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルスげんだいびじゅつかん、Museum of Contemporary Art, Los Angeles、通称MOCA)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州・ロサンゼルス市にある、近現代美術専門の美術館である。
ダウンタウンのグランド通り(Grand Avnenue)にある本館のほか、リトル・トーキョーで仮設の形をとっている「ゲフィン・コンテンポラリー・アット・MOCA」(旧「テンポラリー・コンテンポラリー」)。
ウェスト・ハリウッドにある「パシフィック・デザイン・センター」の合計3箇所の施設がある。
アメリカ合衆国カリフォルニア州のロサンゼルスにある磯崎新氏が設計した美術館「ロサンゼルス現代美術館(MOCA)」!
赤い石張りの外観が特徴の建物で、展示スペースはほぼ地下に埋没されています。
本館のほかにもフランク・ゲーリーが設計した「ゲフィン・コンテンポラリー・アット・MOCA」や「パシフィック・デザイン・センター」がありますよ。
パラウ・サン・ジョルディ
パラウ・サン・ジョルディ(スペイン語: Palau Sant Jordi、カタルーニャ語発音: [pəˈɫaw ˈsaɲ ˈʒɔrði], 英語: St. George’s Palace)は、スペイン・バルセロナにある屋内競技場。欧州アリーナ協会(英語版)に加盟している。
1992年開催のバルセロナオリンピック開催を契機に建設された。
五輪では体操競技やハンドボール決勝、バレーボール決勝が開催された。
設計者は日本の建築家磯崎新。
こけら落としイベントはマクドナルド選手権であった。
また、バスケットボールでは1998年と2003年、2011年のユーロリーグファイナルフォーの開催、コンサートなどが行われている。
2003年には世界水泳選手権が行われた。
2013年開催の世界男子ハンドボール選手権でも使用された。
スペインのバルセロナにある磯崎新氏が設計した屋内競技場「パラウ・サン・ジョルディ」!
この建物の屋根には、なら100年会館と同様にパンタドーム構法が使われています。
隣に見えるのはスペインの建築家サンティアゴ・カラトラバが手掛けたモンジュイック・タワーですよ。
水戸芸術館
水戸芸術館(みとげいじゅつかん、英称:Art Tower Mito)は、1990年(平成2年)3月22日に開館した茨城県水戸市にある美術館・コンサートホール・劇場からなる現代芸術の複合施設である。
設計は建築家の磯崎新。
運営は公益財団法人水戸市芸術振興財団。
初代館長は音楽評論家の吉田秀和。
吉田の後任として2013年4月1日に同館専属の水戸室内管弦楽団の音楽顧問である指揮者の小澤征爾が二代目館長に就任した。
茨城県水戸市にある磯崎新氏が設計した複合施設「水戸芸術館」!
敷地内にはチタンでできた存在感のある塔があり、100周年にちなんで高さが100mになっています。
この塔も磯崎新氏が手掛けており、三角錐を積み上げたようなデザインになっていますよ。
この作品で1991年にBCS賞を受賞しています。
パラスポーツ・オリンピコ
パラ・アルピツアー(伊:Pala Alpitour、旧称パラオリンピコ)はイタリアのトリノにある屋内競技場。
2006年の五輪では、アイスホッケーが行なわれた。
2007年のユニバーシアードの開閉会式場にもなった。
日本の建築家磯崎新とピエール・パオロ・マッジョーラによって設計された。
イタリア最大の屋内競技場でもある。
2014年7月にイタリアの大手旅行代理店のアルピツアー(イタリア語版)が命名権を取得した。
近くにはオリンピコスタジアムがある。
イタリアのトリノにある磯崎新氏が設計した屋内競技場「パラスポーツ・オリンピコ」!
ガラスがランダムに配置されたようなおしゃれなデザインの外観です。
座席は透明樹脂でできており、座席やフロアも可動式となっていますよ。
磯崎新氏は本も出していますよ。
どの建築も素晴らしく、実際に見ておきたいですね。
以上で建築家の磯崎新の建築作品11選。代表作の大分県立大分図書館などでした。
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