こんにちは。
今回は建築家の谷口吉生の建築作品11選。代表作のMoMAの新館などです。
世界で最も美しい美術館をつくる建築家と言われている谷口吉生氏。
国内外の様々な美術館や博物館などの建築物を設計していますよね。
そこで、今回は建築家の谷口吉生の建築作品をまとめました。
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CONTENTS
谷口吉生とは
谷口 吉生(たにぐち よしお、1937年10月17日 – )は日本の建築家。
一級建築士、日本芸術院会員。
東京藝術大学客員教授。
日本建築学会賞作品賞2度、吉田五十八賞、高松宮殿下記念世界文化賞など多数受賞。
東京都出身。父はモダニズムの建築家、谷口吉郎
1960年 慶應義塾大学工学部機械工学科卒業
1964年 ハーバード大学建築学科大学院修了、ボストンの建築設計事務所で勤務
1965年-1974年 東京大学都市工学科丹下健三研究室および丹下健三都市・建築研究所
1975年 計画・設計工房を設立
1979年 谷口吉郎建築設計研究所所長
1983年 谷口建築設計研究所所長
2005年 第17回 高松宮殿下記念世界文化賞建築部門受賞[1]
2008年 日本芸術院会員
建築家の谷口吉生の建築作品!
ここからはいよいよ、実際に建築家の谷口吉生の建築作品を見ていきましょう。
ニューヨーク近代美術館 新館
ニューヨーク近代美術館(ニューヨークきんだいびじゅつかん、英: The Museum of Modern Art, New York)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市にある、近現代美術専門の美術館である。
マンハッタンのミッドタウン53丁目に位置し、1920年代から「ザ・モダン」と呼ばれたモダンアートの殿堂。
英文館名の頭文字をとって「MoMA(モマ)」と呼ばれて親しまれるニューヨーク近代美術館は、20世紀以降の現代美術の発展と普及に多大な貢献をしてきた。
また分館として、2002年から2004年にかけてマンハッタンの本館が工事中のときに利用されていた施設をそのまま利用したクイーンズ分館 (MoMA QNS) と、より現代的・実験的な作品を展示する美術館であるP.S.1がある。
同美術館は展示スペースのさらなる増加と、増築によって複雑化した全体の整理をめざして、国際建築コンペを行い丸亀市猪熊弦一郎現代美術館や豊田市美術館などで知られる日本人建築家・谷口吉生の設計案を選んだ。
建築総工費900億円を掛け増築され2004年11月20日に再オープンし、これにより展示面積は1万2500平方メートルになった。
マンハッタン、ミッドタウンにある谷口吉生氏が設計した美術館「ニューヨーク近代美術館(MoMA)の新館」!
どこを増改築したのか分からないくらい周囲と調和した建物で、谷口吉生氏の代表作品の一つです。
歴代の建築家などへの敬意を払ったすばらしい設計ですね。
コンペに参加しないことでも有名な谷口吉生氏が唯一参加したのがこのニューヨーク近代美術館だと言われていますよ。
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(まるがめしいのくまげんいちろうげんだいびじゅつかん)は香川県丸亀市にある美術館。
略称はMIMOCA(ミモカ)。
建築設計は正統派モダニズム建築家の谷口吉生。
公共建築百選に選ばれた秀作である。
延床面積8000平方メートルの大型施設であり、JR丸亀駅前広場に面して立地している。
香川県丸亀市にある谷口吉生氏が設計した美術館「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館」!
駅前に建てられた大きな開口部が特徴の建物で、その左側がエントランスになります。
館内は地上3階建てで、トップライトやスリッドからうまく光を取り込んだ開放的な空間となっていますよ。
この作品で1992年に第26回SDA賞、1993年に第34回BCS賞、1994年に第7回村野藤吾賞、1996年に第5回公共建築賞特別賞、1998年に公共建築百選を受賞しています。
香川県立東山魁夷せとうち美術館
香川県立 東山魁夷せとうち美術館(かがわけんりつ ひがしやまかいいせとうちびじゅつかん)は、香川県坂出市にある美術館。
香川県の沙弥島にある谷口吉生氏が設計した美術館「香川県立東山魁夷せとうち美術館」!
モスグリーンとライトグレーの外壁が特徴の小さな美術館です。
ガラス張りのカフェからは瀬戸内海と瀬戸大橋を一望することができます。
この作品で第12回公共建築賞優秀賞を受賞していますよ。
葛西臨海水族園
葛西臨海水族園(かさいりんかいすいぞくえん)は、東京都が運営する水族館。
1989年10月10日に開園した。
建築家谷口吉生が設計した。
園長は田畑直樹(2014年4月から)。
東京都建設局が所管していたが、指定管理者制度により公益財団法人東京動物園協会に運営が引き継がれた。
谷口吉生氏が設計した葛西臨海公園内にある水族館「葛西臨海水族園」!
エントランスとなっているガラスのドームが特徴の水族館です。
葛西臨海公園にはもう一つ谷口吉生氏が設計した建物があります。
葛西臨海公園展望広場レストハウス(クリスタルビュー)です。
ガラスと鉄、コンクリートでできた直線のみのかっこいい建物ですよ。
この作品(葛西臨海水族園)で1987年に毎日芸術賞を受賞していますよ。
豊田市美術館
豊田市美術館(とよたしびじゅつかん、英語:Toyota Municipal Museum of Art)は、愛知県豊田市にある公立美術館。
1995年(平成7年)に開館した。
市街地の中心部に近く、かつて挙母城(七州城)のあった高台の一角に建設され、建築家・谷口吉生の設計による。
20世紀美術とデザインの収蔵、現代美術の意欲的な企画展で全国的に知られ、また漆芸で高名な作家・髙橋節郎の作品を収蔵する髙橋節郎館を併設している。
谷口吉生氏の最高傑作と言われている愛知県豊田市にある美術館「豊田市美術館」!
モスグリーンのアメリカ製スレートと乳白色のガラスが特徴の建物です。
日本を代表する美術館なので、是非行ってみたいですね。
土門拳記念館
土門拳記念館(どもんけんきねんかん、Ken Domon Museum of Photography)とは、土門拳(1909年 – 1990年)の写真作品を所蔵・研究・展示するための酒田市立の美術館。
日本最初の写真専門の美術館として、7万点におよぶ土門作品のすべてを所蔵している。
建物の設計は土門と親交が深かった谷口吉郎の子息である吉生が手掛けた。
吉生は設計にあたって土門の人格や生き様を建物に反映させようと、土門の写真作品のほぼ全てや数多い著作に目を通し、さらには土門の人となりを探るべく、土門と旧知の人々を訪ね、意見を聞いて回った。
また吉生は設計が進捗した段階で、土門の親しい人々にも建物の建設に参画するよう求め、中庭にはイサム・ノグチによる彫刻が、入口正面の銘板とポスター・チケットは最も親しかった亀倉雄策が、さらに同様に親交が深かった勅使河原蒼風の子息である宏が庭園を手掛け、記念館に彩を添えている。
なお吉生は同館の設計によって、1984年(昭和59年)(第9回)吉田五十八賞を受賞している。
施工は間組平尾工務店共同企業体が担った。
25年以上にわたって「長く地域の環境に貢献し、風雪に耐えて美しく維持され、社会に対して建築の意義を語りかけてきた建築物」として第9回日本建築家協会25年賞(2009年度)を受賞。
また「ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン」(2009年)に二つ星で紹介されている。
谷口吉生氏が設計した山形県酒田市にある美術館「土門拳記念館」!
花崗岩の外壁が特徴のシンプルな建物です。
目の前には人工池があり、周りの美しい自然と調和したすばらしい建築となっていますよ。
この作品で1984年に吉田五十八賞、1987年に日本芸術院賞を受賞しています。
鈴木大拙館
鈴木大拙館(すずきだいせつかん)は、石川県金沢市にある鈴木大拙に関する文化施設である。
2017年現在の館長は木村宣彰
建物は「玄関棟」「展示棟」「思索空間棟」とこれらを結ぶ回廊からなり、回廊の両側には「水鏡の庭」「玄関の庭」が配されている。
「水鏡の庭」は浅く水をたたえ、「思索空間棟」はその中に浮かぶように立っており、静かな空間を演出している。
「思索空間棟」は床が上下し、座禅を組んだり、腰を掛けて語り合う場として想定されている。
「展示棟」では収蔵品のうち大拙の書、写真など33点が展示されている。
展示品には詳細な説明はなく、これは来館者がそれぞれに考え、大拙の思考を感じるための趣向であるとされる。
施設の設置に併せ、本多の森公園の斜面緑地に沿って金沢市立中村記念美術館まで「緑の小径」が整備された。
辰巳用水が流れる斜面横の階段を上がれば石川県立美術館、用水沿いに下れば金沢21世紀美術館に抜けられ、まちなかの回遊性に配慮されている。
2015年に、日本建設業連合会主催の第56回BCS賞を受賞している。
谷口吉生氏が設計した石川県金沢市にある文化施設「鈴木大拙館」!
3つの棟と3つの庭で構成された建物ですよ。
思索空間棟はまるで水鏡の庭に浮いているような美しさです。
この作品で2015年に第56回BCS賞を受賞していますよ。
GINZA SIX
GINZA SIX(ギンザシックス)は、東京都中央区銀座にある複合商業施設。
商業施設、業務施設、文化・公共施設、地域冷暖房及び駐車場から構成される。
谷口吉生氏が基本設計と外観デザインを担当した東京都の銀座にある複合施設「GINZA SIX」!
「ひさし」と「のれん」のファサードが特徴の建物です。
上層階にはオフィスが入り、ステンレスのひさしがぐるりと水平に設置されています。
また下層階には世界的に有名なラグジュアリーブランドののれんをイメージしたファサードとなっており、付け替えできるようになっていますよ。
金沢市立玉川図書館
金沢市立玉川図書館(かなざわしりつたまがわとしょかん)は、石川県金沢市玉川町にある金沢市立の公共図書館である。
本館は1978年竣工。
設計は谷口・五井設計共同体で、谷口吉郎が総合監修、その息子の谷口吉生が設計を担当している。
旧専売公社金沢工場の建物に現代建築を融合させた建物が特色。
別館として近世史料館を併設する。
谷口吉郎・吉生父子の共同作品はこの建物が最初で最後である。
父親である谷口吉郎氏と息子の谷口吉生氏によって設計・監修された金沢市立玉川図書館!
親子でコラボレーションした唯一の作品となっていますよ。
外壁に錆びに強いコルテン鋼を使用した紫色の錆びたような風合いが印象的な建物です。
元々あった赤レンガの煙草工場を別館とし、そこにこの本館を増設しました。
東京国立博物館 法隆寺宝物館
1878年(明治11年)、法隆寺から皇室に献納された「法隆寺献納宝物」300件あまりを保存展示するため、1964年(昭和39年)開館された。
ただし、当初の建物は展示室と収蔵庫を兼ねていたため、開館日は毎週木曜日に限られ、木曜日が雨天の場合は公開されなかった。
現在の建物は2代目で、1999年開館。
金銅仏などの材質堅固な作品は常設展示となり、館自体の休館日以外は天候にかかわらず毎日公開されている。
設計は谷口吉生(東洋館設計者・谷口吉郎の子)。
谷口吉生氏が設計した東京国立博物館にある法隆寺宝物館!
ガラス張りとステンレスのフレームが特徴の美しい建物です。
館内にはイームズやコルビュジエ、マリオ・ベリーニのチェアも置いてありますよ。
東洋館は父である谷口吉郎氏が設計しています。
この作品で2001年に日本建築学会賞を受賞していますよ。
資生堂アートハウス
資生堂アートハウスは、1978年(昭和53)に開設しました。
その後、2002年(平成14)のリニューアルを機に、美術館としての機能を高め、近現代のすぐれた美術品を収集・保存すると共に、美術品展覧会を通じて一般公開する文化施設として活動しています。
コレクションの中核は、資生堂が文化芸術支援活動の一環として、東京・銀座の資生堂ギャラリーを会場に開催してきた「椿会美術展」や「現代工藝展」などに出品された絵画、彫刻、工芸品です。
当館の建築は高宮真介、谷口吉生両氏の設計によるもので、1980年(昭和55)に「日本建築学会賞」を受賞。
2010年(平成22)には、竣工後25年にわたって「長く地域の環境に貢献し、風雪を耐え、美しく維持され、社会に対して建築の意義を語りかけてきた建築物」と「その建築物を美しく育て上げることに寄与した人々」を顕彰する「JIA25年賞」(第9回)も受賞し、建物自体が独自のアート性と高い価値を有することがあらためて証明されました。
当館のご案内|資生堂 アートハウス | 資生堂グループ企業情報サイト
高宮真介氏と谷口吉生氏が設計した資生堂が運営する美術館「資生堂アートハウス」!
この作品は数々の美術館を設計してきた谷口吉生氏が一番最初に手掛けた美術館です。
横長のミラーガラスが特徴の建物で、円と立方体をつないだS字のような平面で構成されています。
この作品で日本建築学会賞やJIA25年賞を受賞していますよ。
谷口吉生「丸亀市猪熊弦一郎現代美術館・図書館」―建築を見る (エスキスシリーズ)
どの作品も美しいので、実際に行ってみたくなりますね。
以上で建築家の谷口吉生の建築作品11選。代表作のMoMAの新館などでした。
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